代表理事ごあいさつ

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看護職不足が叫ばれてからずいぶんと長い月日が経ち、看護の有資格者は増えてはいますが、一向にその状況には改善が見られません。そして医療福祉施設は、介護報酬・診療報酬の中から多額の採用コストの支払いを余儀なくされ続け、大きく疲弊しています。そして、当の看護職もまた度重なる転職に疲弊しています。

私自身採用担当者として、日々医療現場で多くの看護師たちと向き合っている中で「看護」という仕事の素晴らしさ、崇高さ、を心から感じています。看護職がこの素晴らしい「看護」という仕事を安心して長く続けることができる職場を得ることは双方にとってのみならず国民全体にとってもとても大切なことだと考えています。

私たちは、看護職が転職を考えなくても済む環境づくりをサポートしていくことを活動の目的としています。しかし、一方で現実問題として看護職の転職ニーズは私たち施設が考える以上です。私たちが独自に全国の看護師200名にインターネットによるアンケート調査を行ったところ、その内容は「転職をしたこともなく、今後も考えていない」という人はなんと一人もおらず、全体の86%が転職経験を有し、残りの14%はといえば転職経験はないものの、「転職を考えている」あるいは「過去に考えたことがある」という衝撃的なものでした。不幸にして、どうしても職場環境が合わない、自分の人生の目標が達成できない、などの理由によって転職を考える場面はあります。そんなとき看護職は情報が少ない、時間がない、相談しやすいなどの理由によって安易に人材紹介会社にその選択を委ねてしまっているのが現状です。その結果医療福祉施設は、待遇改善、教育など看護職にかけることのできるはずの多額のお金を本来の目的以外に支払い続けています。しかし一概に看護師紹介会社を責めることはできません。なぜなら、私たち医療福祉施設の側も十分な情報提供を怠ってきた側面は否めないからです。

看護職が転職を考えたとき、紹介会社に委ねることなく自ら職場を選択し、働きがいを感じて「最後の職場」とできるようにするための積極的な情報開示、提供、発信をしていくことも採用担当者の責務と言えるのではないでしょうか。

代表理事 略歴

YasuoMorohashi早稲田大学社会科学部卒業し、一般企業を経て南東北グループに入職。同グループ内、各病院の事務長を歴任。現在は人財開発部部長として看護師、研修医、その他職種の採用全般を担当している。
新百合ケ丘総合病院開設時300人以上、グループ全体で2,000人以上の採用する。2013年に当会を立ち上げ、人材採用や定着などの研修会や講座を開催。看護協会や看護連盟、その他協会や企業の出張講演や、看護系雑誌の執筆も手掛ける。

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