代表理事ごあいさつ

安定的に人材を確保するために
医療機関の採用力と定着率を高める

看護職の採用と定着を考える会を始めてから、もう10年が過ぎようとしています。毎年約5万人の看護師が誕生しているのですが、いまだに看護師不足が解消したという実感はありません。それどころか、日常化する自然災害や新型コロナウィルス感染症による先の見えない世の中は、多くのストレスと不安な感情を蔓延させ、看護師の職場環境は疲弊していくばかりです。

私どもは看護師採用力の向上を目的として立ち上げた組織ですが、その目的を達成するために、採用スキルの向上はもちろん、採用ツールの制作、職場環境の改善など、じつに様々な課題に取り組んでまいりました。看護師の職場は全国に数万か所、同じ種類の施設でも、地域性も異なれば、職場の価値観も異なります。各種研修会やセミナーの開催だけでは 解決しないことも多々あり、個別の支援も行ってまいりました。個別の支援をさせていただいたほとんどの施設の採用活動が改善され、採用実績としての成果を出していることは喜ばしい限りです。

また、看護師が定着するよう職場環境の改善は必要ですが、ライフスタイルの変化などによる一定数の退職は避けては通れません。よって人材確保は永遠のテーマである以上、短期的課題ではなく、日々継続して取り組むべきものとなります。よって、私どもは今後も継続して、看護師の採用にかかわる皆様のお役に立てるよう様々な活動に取り組んでまいります。

加えて、看護学生や看護師養成校のみなさまの支援、著しい人口減少で看護師不足が慢性化している地方のみなさまの支援にも取り組んでいく所存です。今まで以上に、これからの看護職の採用と定着を考える会にご期待ください。

一般社団法人 看護職の採用と定着を考える会
代表理事 早田 真二

代表理事 略歴

人材紹介会社で看護師のキャリアコンサルタントとして従事。3,000名以上の看護師の転職サポートをおこなう。現在は、全国の医療機関に対して、効果的な広報物の制作や広報活動の提案をおこない採用活動の支援をおこなっている。そのほか人材採用や定着などの研修会や講座を開催し、延べ4,000名以上の方が参加。

■取材・執筆など
ガイアの夜明け(テレビ東京)、病院羅針盤(産労総合研究所)、ナーシングビジネス(メディカ出版)看護のチカラ(産労総合研究所)、ナーシングプラザ(ケアコム)など

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