働く人の約6割がストレスを感じている
厚生労働省が5年に1回行っている「労働者健康状況調査」によると、
仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者の割合は、令和2(2020)年は 54.2%であり、働く人の約6割はストレスを感じながら仕事をしているという結果になっています。
「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスを感じる」とした労働者のうち、その内容をみると、
「仕事の量・質」(56.7%)が最も多く、次いで「仕事の失敗、責任の発生等」(35.0%)、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む。)」(27.0%)となっています。
適切なコミュニケーションが環境を変える
働く多くの人がストレスを感じていますが、裏を返せば
コミュニケーションの良好な職場と快適な職場環境はストレスを軽減し、一人ひとりの生産性を向上させることになります。
業務を行う上で、人間関係が良好かどうかはとても重要です。人間関係が悪いとコミュニケーションの数が減り、職場の雰囲気も悪くなってしまいがち…。
結果、業務の効率が悪くなったり、生産性が下がったり、ひいては離職の原因になってしまったりといったことにつながることもしばしば見受けられます。
部下の職務適性や職場の環境評価などを考慮して、お互いにストレスを解消するための工夫と努力が職場に求められています。部下のプライバシーに配慮しながらも、快適な職場形成に果たす管理職の役割は大きいといえます。
職場の健康風土形成には、職場の皆さんがお互いを気遣う心を持ち、職場環境を改善する努力を積み重ねることが大切になってきます。
自分にとって無理のない気遣いコミュニケーションができている?
とはいえ「過剰な気遣い」は相手に負担を感じさせたり、「過剰な気遣い」の忖度が、チームの生産性を低下させたりするという残念なコミュニケーションになってしまうことも。
相手と良好な関係を築くうえで大切なのは分かっているけど、
- よかれと思ってやったことが、相手を悩ませてしまう…
- 相手の顔色をうかがって、空回っている気がする…
- 気遣いのつもりでやっていたら、我慢しすぎじゃない?と言われた
こんなふうに自分が無理をしている気遣いは、消耗してしまって続きません。
そんな自分も組織も疲弊させてしまうような気遣いではなく、無理なくできる気遣いによって快適な職場環境を作っていきたいですね。