内定辞退を減らす「オヤカク」対策とは?

最近は、内定辞退に頭を悩ませている方からの相談を多く受けるようになりました。
併願する学生が増えたなど、いくつか要因はありますが、今回は『オヤカク対策』についてお話します。

オヤカクとは!?

法人が学生に『親が内定を承諾しているか』確認をする行為
または法人が『学生の親に直接連絡を取って』説明、確認する行為

他業界では、親が原因での内定辞退を防止するために取り組みが進んでいます。

なぜなら就職活動をしている学生が、親に相談をしているケースは少なくないからです。
少子化などの影響で一昔前より子供の将来に干渉している親も増えているようです。

そのため内定辞退が学生本人の意思によるものだけではなく
親の反対によって起こる例が増えてきています。

オヤカクをする目的

  • 親への確認をすることで内定辞退率を低下させる
  • 複数内定を取っている学生から選ばれるようにする

内定者の辞退が思ったよりも増え、再度募集をかけなくてはいけなくなり
採用経費がかさんでしまったというお悩みの声も聞きます。

それでは、『オヤカク』の対策例を見ていきましょう。

オヤカク対策の例

  • 病院案内・リクルート用パンフレットの送付
  • HPの採用ページに「親向け」ページを開設
  • 内定受諾後に親へ直筆の手紙を送付
  • 内定式の写真を親向けに送付
  • ご挨拶の電話をかける
  • 親向けの病院見学会を実施
  • 内定者懇親会は、親の出席をOKにする

まずはパンフレットを送付します。その際、親に安心してもらうため福利厚生、イキイキと働いている先輩、キャリアプランなどの内容も一緒に送りましょう。
仕事を通じた成長を客観的に見せることで、親は子どもの入職後の姿に重ね合わせることができるため安心材料となります。

病院の採用サイトに親向けのページを設けることもすぐにできる『オヤカク対策』の1つです。
就職活動のどのタイミングでも見ることができるので、学生が親を説得したいタイミングでも、親が自発的に病院を調べようとしたタイミングでも活用されます。

コロナ禍前は、内定者懇親会などのイベントに親を招待している病院もありました。

まとめ

早田真二

このように親に法人への理解を深めてもらい継続的に関わることで、内定辞退の減少はもちろん
看護師として働きだしたあと、壁にぶつかり心が折れそうになった時、親が励ましてくれて味方になってくれるケースもあります。

ぜひパンフレットやホームページに親が安心できる内容を掲載して、『オヤカク対策』をはじめてみてはいかがでしょうか。