PCよりもスマートフォンで検索することが主流になっている昨今。調べものをしている際に度々画面に登場するのがマップです。今回の記事では、このマップから集患や採用につなげる施策をご紹介します。
たかがマップ、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、近年は地図上の検索結果で上位表示させるために、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)という言葉もあります。
この機会に、医療機関がマップ上で患者さん・求職者にどのように見られているのかを見直してみませんか。
なぜ今「マップ」が集患・採用に重要なのか?
集患においては、スマホ検索が主流になっていることはもちろん、マップ上で「近くの病院」「近くの小児科」「○○ワクチン」などと検索するユーザーも増加しています。自分が受診したい病院を探すだけではなく、入院する患者さんのご家族に情報提供する場にもなるため、基本情報だけでも最新情報にしておくことは信頼感につながります。
また、採用活動においては、求職者の方はマップ上で通勤経路をチェックしています。さらに、看護職の求人を扱うサイトの多くには、地図上で医療機関を探す機能がありません。そのため、「自宅から通えそうな範囲にどのような医療機関があるのか?」というあたりをつけるために活用する方もいます。
マップ上の情報を充実させておくことで、患者さんや求職者の方との接点を持つことができるわけです。
Yahoo!マップの特徴と他マップとの違い

Yahoo!マップのユーザー層は日本全体の年齢層に比例しており、Yahoo!検索は月間8,500万人が利用。Yahoo!マップは3,300万ダウンロードを誇る一大プラットフォームです。
検索やマップと連動する情報を入力する無料ツールとして、「Yahoo!プレイス」があります。Yahoo!プレイスに最新情報を入力しておくことで、あらゆる検索の場面で適切に患者さん・求職者の方に情報提供が可能になります。
項目 |
Yahoo!マップ |
Googleマップ |
検索導線 |
Yahoo!検索などからの流入 |
Google検索などからの流入 |
ビジネス情報の登録方法 |
Yahoo!プレイスから入力 |
Googleビジネスプロフィールから入力 |
費用 |
すべて無料 |
無料(有料広告オプションあり) |
医療機関の口コミ情報 |
なし |
あり(Googleユーザーによる投稿・評価) |
外部SNSとの連携 |
LINE公式アカウントをはじめとする各種SNSとの連携が可能 |
なし |
Googleマップは有料広告オプションがあるため、広告費をかけた医療機関はマップ上に大きく表示される仕組みをもちますが、Yahoo!マップは広告オプションがないため、全てのユーザーに平等に表示される良さがあります。
また、マップそのものに医療機関に関する口コミ機能はないため(一部外部サイトからの情報提供あり)、不当な口コミに落胆することもありません。
今すぐできるYahoo!マップ活用の始め方
1. Yahoo!プレイス(https://place.yahoo.co.jp/ )に登録する
2. 写真をアップロードし、入稿項目に沿って情報を入力する
たったのこれだけ。登録するだけでも、Yahoo!検索で見つけられやすくなります。Yahoo!検索や Yahoo!マップ等での掲載順位や掲載頻度を向上させるためには、掲載される情報量や内容を充実させることは重要な要素の一つです。
グループ内の病院や施設などもまとめて登録することもできるため、まずは登録してスタートラインに立ちたいところです。

また、Yahoo!プレイスを活用することで、基本情報・写真の登録以外にも、「お知らせの投稿」や、「アクセス状況の分析」も可能になります。「アクセス状況の分析」では、施設情報の表示回数や、ユーザーの年齢層・性別も手軽に確認することができます。
Yahoo!マップの活用例
では、実際にYahoo!プレイスを活用して、Yahoo!マップでうまく情報発信している例を見てみましょう。
阪神野田駅前ファミリークリニック
こちらのクリニックでは、「お知らせ」で休診日のお知らせをすることはもちろん、研修医の先生の感想を紹介したり、スタッフ募集情報を投稿したりすることで、採用に関する情報発信の窓口としても活用しています。
アクセス解析とあわせて発信内容・投稿頻度を検討することで、集患だけではなく採用のチャネルとしても活用することができるかもしれません。
とくに、採用のためにLINE公式アカウントを活用している医療機関も増えているはず。公式LINEとの相性がよいYahoo!マップだからこそ、採用のための情報発信に舵をきって運用することもできそうです。
横浜町田関節脊椎病院
こちらの医療機関では、「お知らせ」の投稿と、「商品」というタブを使って、自院の魅力を発信しています。「お知らせ」では、定期的にコラムを投稿し、情報を更新している雰囲気を醸し出しています。(よく見ると、定期的に同じ内容が投稿されています。新しいことを書かねば…と躍起にならなくても良さそうです。)
「商品」のタブでは、商品ではなく自院の特徴を紹介していました。本来の使い方とは違う方法で、情報を充実させています。
まとめ
Yahoo!マップ・Yahoo!プレイスは、無料で利用でき、かつ様々な方にアプローチできるツールです。活用次第で、集患・採用どちらにもチャンスが見込めるため、まずは基本情報だけでも入力しておきましょう。
Yahoo!プレイスの登録はこちらから
https://yplace.yahoo.co.jp/
この記事を最後まで読んでくださった方へ!
お申込み時、担当者欄に「YPBSRSN1」とご入力いただくことで、サービス担当者さんがついてアドバイスをいただけます。ぜひ、この機会にYahoo!マップ・Yahoo!プレイスを活用してみてはいかがでしょうか。