看護学生さんの就職活動も、夏と冬に二分化されている昨今。ますます夏の合同就職説明会の重要性も増してきています。
しかし、合同就職説明会に出展しても、「思ったより学生が来ない」「話は聞いてもらえるが応募につながらない」と感じていませんか?ここでの成果の差は、“ブースの入り口”と“ブース対応”で大きく変わります。
この記事では、看護学生向け合同就職説明会で成果を出すための出展のコツとして、“ブース対応”について具体的に解説していきます。
合同就職説明会 ブース対応のコツ①|対応の質を高めるための準備
事前に役割分担を決めておく
まずはざっくりと、呼び込み担当、説明担当など、役割分担を決めておきましょう。出展会場によっては、QRコードを出展者側で読み込んだり、シールラリーのシールを貼ったり、ノベルティを渡したりと小さな仕事があります。その日の出展ルールを確認するとともに、どちらのチームが何を担当するかを決め、直前にシミュレーションしておくとよいでしょう。
併せて、可能なら今回の出展での呼び込み目標人数や、その場での院内イベント申込目標人数もチームで共有するのがおススメです。
よくある質問への準備
「いつ頃から夜勤に入りますか?」「残業時間はどのくらいですか?」「看護師寮に入るための規定はありますか?」など、細かな質問がある場合も。
合同就職説明会に出展する際に、事務職が中心になってブースを運営することもあれば、看護職が中心となってブースを運営するところもあると思います。いずれにしても、スムーズに答えられるように質問/回答集を整えておくとよいでしょう。
また、就職活動が早期化することで、「この点を重視したい」「ここを詳しく聞きたい!」と焦点が絞れていないことで、看護学生さんから全く質問がない場合も増えています。
そのような場合にも、質問/回答集があることで「よくこんな質問を受けるのですが・・・・」と、さらなる情報提供につなげられる場合もあります。
質疑応答を盛り上がっているように演出することもできますので、ぜひご準備ください。
合同就職説明会 ブース対応のコツ②|もう辞めよう!!!一方通行の説明
プレゼン資料を使って、一方的に説明していませんか?一方的に説明したあと、「何か質問はありませんか?」と聞いて、(シーン・・・・・・・)となる経験をされた方も少なくないと思います。
誰が悪いわけでもなく、このとき、多くの看護学生さんの心情としては、「やばい、急に聞かれたけどなんも考えていなかった!」なのです。
言い換えると、自分のこととして考えられるほど情報を消化できていない状態、質問されるつもりで聞いていないため、不意打ちの逆質問で思考が止まっている状態です。
そうと分かれば、咀嚼できるように理解できる言葉/ペースで伝えたり、質問する機会があることをあらかじめ伝えたりすることで、心の準備をしてもらえばいいのです。
具体的な方法としては、以下のようなことが考えられます。
- 「最後に質疑応答を予定しているので、考えておいてくださいね」と最初にお伝えする
- 「当院には、仕事もプライベートも大切にしている看護師が多く活躍しています!」ではなく、「皆さんは、仕事とプライベートどのくらいの割合で大事にしたいですか?」と尋ねてみる
- 「教育体制としては、プリセプターシップを導入しています」ではなく、「プリセプターシップは聞いたことがありますかね?(うんうん)先輩が怖い人だったらどうしよう・・・とか、不安ではありませんか?そこで当院では、チーム制で新人教育を・・・」
看護学生さん自身が「自分はどうだろう?」と考えるきっかけを作ったり、共感できるようなエピソードを交えたりすることで、情報が脳内に留まりやすくなります。
また、一方的に情報提供され続けると、どんな人でも疲れてしまいます。話しているほうも疲れます。対話をベースにすることで、お互いの理解を深められるだけでなく、看護学生さん自身が自分の就活の軸を見つける手助けになりやすいなど、いいことばかりなのです。
合同就職説明会 ブース対応のコツ③|自分たちのツール・強みを生かす配置を見つける!
医療機関によって、ブースの装飾や対応できる人数、強みは異なりますよね。また、会場の制約によっても、ブースの配置を工夫するだけで効果的になるケースもあります。いくつかのパターンを紹介しますので、自院に合った配置・陣営を見直してみてはいかがでしょうか?
パターン①大手の陣
資料を投影し、一斉に説明する形式。途中、若手看護師が実際に働いてみての感想を語ることも多い。
メリット:
大人数に対応しやすい。
タイムテーブルと整理券を活用することでより効率的になる。
デメリット:
声が小さい・マイクが使えない場合は伝わりにくい。
看護学生側から質問しにくい。
パターン②座談会の陣
パンフレットや印刷した説明資料を用いて説明する形式。膝を突き合わせ、距離が近いので質問がでやすい傾向にある。
メリット:
1~5名ほどの単位でコミュニケーションがとりやすい。
スタッフの人柄が出やすい。
途中で立ち寄る看護学生さんにも対応しやすい。
投影設備がなくても効果的に実施できる。
デメリット:
2名以上説明を担当できる人が必要。
パターン③ハイブリッドの陣
投影資料を使って説明しつつ、途中立ち寄った看護学生さんや、時間の制約がある看護学生さんに対し、個別で説明を対応する形式。
メリット:
ある程度の人数に対してアプローチできる。
一部個別対応することで、タイミングを逃す学生さんをすくい上げられる。
デメリット:
スタッフの柔軟性が求められる(説明時間の調整や、学生さんの興味関心に合わせた説明内容のピックアップなど)
最近お見かけした変化球
背後から投影する、グループで隣同士のブース出展→学生さんの興味に合わせて誘導するブース(施設・医療機関)を変える、病院の説明ではなく「就職相談に乗ります!」と看板を掲げる
よくあるNG例
必要以上にスタッフと看護学生さんとの距離がある、声が小さい/届いていない、情報量が多すぎてブースでの説明で満足してしまう(院内イベントに行ってみたい、もっと知りたい!という余白がない)など。
合同就職説明会 ブース対応のコツ④|“応募につなげる”クロージング
合同就職説明会では、すべての看護学生さんが同じ温度感で話を聞いているわけではありません。そのため、一律のクロージングではなく、看護学生さんの関心度に応じた対応が重要です。
ここでは、「興味あり」と「まだ検討段階」の2パターンに分けて、効果的なクロージング方法を解説します。興味あり→行動を後押し、検討段階→あとで思い出してもらうことがカギになります。具体的にみていきましょう。
「興味あり」の学生さんへのクロージング|“次の行動”を具体的に示す
ブースでの会話が盛り上がり、「この病院、良さそう!」と感じている看護学生さんには、迷わせず次のアクションに進めることが重要です。
「興味あり」学生さんの見極めのポイント
- 質問が具体的(配属・教育・勤務条件など)
- 他の病院と比較している発言がある
- 「見学はできますか?」など前向きな言葉が出る
有効なクロージング例
- 「ぜひ一度、実際の雰囲気を見に来ていただくと働くイメージが湧きますよ」
- 「〇月に就業体験が複数日程あるので、もしよければこのチラシを見てみてください」
- 「今日お話した内容が本当かどうか、よかったら確かめに来てください!」
など、具体的な日程や申込方法を明示し、合同就職説明会後のフォローメールも忘れずに送るとよいでしょう。
「まだ検討段階」の学生さんへのクロージング|“記憶に残す”ことに注力し、さっと引く!
「まだ検討段階」学生さんの見極めのポイント
- 受け身で話を聞いている
- 質問が少ない
- 「まだ色々見ているところです」という発言
有効なクロージング例
- 「また気になったタイミングでいつでも見学できます」
- 「いろいろな病院と比較するなかで、思い出していただけたら嬉しいです」
- 「もし実習などで気になることがあれば、気軽に聞いてくださいね」
強引に押されるほど距離を取りたくなるもの。逆に余裕のある対応をされると、「この病院、ちゃんとしていたな…」「あまり興味がないままブースに入ったけど、感じがよかったな」と好印象のまま終われます。
逆に、見学や就業体験に強引に誘ったり、興味が薄いのに長く引き止めたりすることは、ネガティブな印象が残る可能性があります。看護学生さんに人気の合同就職説明会の一つ「文ナビ」さんでは、このようなアンケート結果がありました。
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・インターンや説明会への勧誘が少し強かった |
- 短時間で印象を残す(「最後に、当院は○○な病院だと覚えて帰ってもらえたら嬉しいです!」など)
- 笑顔・雰囲気・対応の丁寧さを重視
- パンフレットやSNSなど“後から思い出せる接点”を残す
以上を心掛け、「今すぐ応募」ではなく、「後で思い出してもらう」ことをゴールと決めて潔く引きましょう!
まとめ|合同就職説明会は「ブースの入り口」と「ブース対応」で結果が決まる
いかがでしたか?合同就職説明会のブースの対応も、一つひとつの精度を上げることで、看護学生さんに与える印象や、その後どの程度興味を示してもらえるかが異なります。思い当たるポイントがあれば、ぜひ合同就職説明会の担当スタッフと検討してみてはいかがでしょうか。
また、この記事では、「ブースの入り口」についてはボリュームがあるため触れていません。ブースに着席してもらうまでにも、事前準備、呼び込み方、ブース装飾など、工夫できることはたくさんあります。看護職の採用と定着を考える会では、ブース装飾も手掛けています。医療機関ごとの採用戦略に合わせ、個別にご提案できますので、お気軽にお問い合わせくださいね。
お値段もリーズナブルですので、ぜひ相見積もりをとってみてください。参考価格もすべてHP上に掲載しています。
ブース装飾についての紹介ページはこちら:https://rsn-kango.com/booth/














