SNSのタイムラインやライフスタイル誌で親しまれている「柔らかいトーンの色味」。今や看護師採用の現場でもスタンダードになりつつあります。
今の看護学生や求職者が求めているのは、過度な緊張感ではなく「自分らしく働けそうな親しみやすさ」。柔らかな色合いは、求職者が職場に求める「安心感」や「風通しの良さ」を直感的に伝える強力な武器になります。そこで今回は、医療機関の信頼感を保ちながら、ターゲットの心をつかむ配色やフォント選定のトレンドをご紹介します。

従来の医療系(はっきりした青や赤、原色多め)は「緊張感・緊迫感・急患」を連想させがちです。ターゲットが求めている「安心感」や「人間関係の良さ」を伝えるには、彩度を落としたペールトーンやナチュラルな「くすみカラー(ニュアンスカラー)」が効果的です。


2010年代後半から人気の「くすみカラー」は、2020年以降にはファッションやメイクだけでなく、インテリア、文房具、自動車、さらには家電や子供用品(ひな人形なども!)へと幅広く普及しました。
「抜け感」や「こなれ感」を演出しつつも派手すぎず、周囲の色や他の色とも馴染みやすい点が好まれています。
テーマ別トーン案3つ
- アットホーム・温かみ: セージグリーン×ベージュ(ナチュラルで穏やか)
- 先進性・洗練した雰囲気: ペールブルー×グレー(誠実さと今っぽさの共存)
- 親しみやすさ: サーモンピンク×アイボリー(やわらかい雰囲気)

淡いペールトーン×くすみカラー(ニュアンスカラー)は「ただ淡いだけのパステルカラーだと可愛くなりすぎる」「彩度が高い原色だと堅すぎる」という両方を解決する、使い勝手のいい組み合わせです。
フォント選定:信頼感と親しみやすさのバランス
- 明朝体とゴシック体の使い分け
「堅苦しさ」の原因は、長文のゴシックベタ貼りや硬すぎる明朝体です。かつての事務的なゴシック体や硬い明朝体から一歩進み、文字のふところ(余白)がゆったりした現代的なフォントを選びます。

- 見出し(共感): 丸みのある丸ゴシックや、情緒を感じさせつつもモダンなフォント(例: 筑紫A丸ゴシックなど)で親近感を持たせます。
- 本文(視認性): ユニバーサルデザイン(UD)フォントを採用し、スッキリ読みやすく整えます。
※ユニバーサルデザイン(UD)フォントとは…年齢、性別、障がいの有無に関わらず、読みにくさを軽減するために開発されたフォントのことです。より多くの人にとって暮らしやすいユニバーサルな社会を目指している背景もあり、UDフォントの重要性は高まっています。
「自分らしく働けそう」と感じてもらうために
病院の採用活動において、信頼感や誠実さを伝えることはもちろん欠かせません。しかし同時に、「ここで働く自分がイメージできるか」「相談しやすそうな環境か」といった柔らかい部分に惹かれる求職者が増えているのも事実です。
ペールトーンやくすみカラーで表現する“柔らかさ”、そして現代的なフォントがもたらす“心地よい読みやすさ”は、求職者に対して「ここは自分を温かく迎えてくれる場所だ」という安心感をあたえます。「温かさ」や「風通しのよさ」が言葉以上にスッと届くようになります。
「これまでのパンフレットが少し堅苦しい気がする」「今の看護学生や若手に刺さるデザインに変えてみたい」「トレンドと自院らしさをうまく掛け合わせるには?」 デザインのご相談やお見積もりなど、まずはお気軽にお問い合わせください。













